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TW2:シルバーレインのキャラに関するページ。ピンとこなかった人は今すぐ戻った方が良いかと…
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彼女の組曲は、まだ終わらず。
願わくば、更なる奏者を以て――輝かしき、終演を。

【11月26日】
参加者の方が1名追加となりました。募集を〆切ります。
なお、参加者は以下の方々となっています(敬称略)。

・志方・雪子(友待・b43513)
・御津乃廉・灯(白風纏う吸血児・b51863)
・フォア・トンユエ(正しき闇の導き手・b61331)
・嘉凪・綾乃(緋楼蘭・b65487)
・功刀・伊知郎(深紅の錬士・b65782)
・イクス・イシュバーン(高校生魔剣士・b70510)
・九頭龍・蓮汰(風の十二方位・b73547)
・渡会・綾乃(鬼鋼蜘蛛の巫女・b74204)

・・・

「――私が視た運命予報では……この後、曜子さん達は敗北し、行方知れずとなります」
 運命予報士の少女が重い口を動かし、悲劇の予報を伝える。
「私のせいです。私が前の予報を甘く見て、鋼誠さん達だけにお任せしたから――」

 ――曰く。
 彼女は、玉城・曜子が何者かによって精神を囚われ、二度と戻らなくなる予報を視た。
 幸いにも、曜子はまだ説得するか、心に強い衝撃を与えれば正気に返る。彼女はそれを知り、素早く動くことのできる知り合い――即ち、鬼頭・鋼誠、柚之葉・薫、眞我妻・姫香の三名に、曜子の迅速な保護を依頼した。
 だが。
 三人が出発して幾許か経ち、彼女は新たな予報を視た。

『三人は説得に成功し、曜子は正気を取り戻す。だが、本性を現した敵により、四人全員が倒される』

 あなたは少女から何らかの方法によって連絡を受け、指定された教室に入った。そして、彼女の運命予報の内容を聴き――今に至る。
 すっかり青ざめた顔の少女を励まし、あなたは相手の詳細を訊き出す。
「敵は……正体は不明ですが、恐らくサトリという妖怪に似た力を持った地縛霊と思われます。
 サトリというのは伝承によると、相手の心を読む能力を持った妖怪の一種です」
 敵は恐らくその能力と幻術を用いて、曜子の精神を蝕んだのだという。
「敵は曜子さんだけでなく、後の三人の精神も覗いたらしく……彼らが過去に遭遇した“壁”を顕現させ、その身に取りこんでいます」
 鋼誠の養育係が亡くなる原因を作った、住職の地縛霊。
 薫の兄と家族の仇を亡き者とした、輪入道のゴースト。
 姫香の恩人たる天狗と土蜘蛛を殺害した、鎧兜姿の鬼。
 それらは全て、かつて彼らに試練として立ちはだかり、討ち滅ぼされた者たちだ。
「加えて、狐の尻尾らしきものも視えました。真意は謎ですが、曜子さんに起因しているようです」
 ひとまず『部位』と呼ぶ事にします、と注釈して少女は続ける。
「そして本体――仮に『サトリ』としますが、サトリは黒いもやの塊に、目が浮かんでいるような外見をしています。もやと言っても実体はあるので、攻撃は普通に当たります。
 それと、サトリは強力な幻術を使用してきます。術にかかると、自分を見失ってしまうかも知れません」
 ただし、術をかけるには目を見る必要があるため、一度にかけられるのは一人だという。
「本体と部位はそれぞれ別々に動いて攻撃をしかけてきます。結構大きいので、こちらからも個別に狙うのは容易だと思います。ただし、サトリは狡猾な性格をしているので……本体を先に倒そうとしても、倒されないように何らかの手を打つはずです」

 敵の情報はこれくらいです、と少女は手に持ったノートのページをめくる。
「曜子さん達の居る洞窟ですが……もともと、そんな所には洞窟も何も無いんです」
 少女の言葉に、あなたは思わず声を出す。
「そこはただのさら地、何も無い土壁……恐らく、洞窟そのものが特殊空間なのでしょう」
 あなたの驚きに気がつかないかのように、少女の目がノートの文字を追う。
「サトリは、洞窟に入った者を『餌』と、戦闘を『余興』と捉えています。
 サトリの身体の大きさと傲岸不遜な態度を考えれば、戦闘になると空間を広くして戦いやすくするはずです」
 具体的には、少なくとも10メートル四方程度にはなるんじゃないでしょうか?と少女は首を傾げた。

「私から提供できる情報はこれくらいです」
 少女がノートを閉じる。そして、深々と頭を下げた。
「私が予報を軽く見なければ、こんなことにはなりませんでした……
 そんな私が言うのもなんですが、皆さんお願いです。曜子さん達を、よろしくお願いします!」

・・・

「――あら、そんなに急いでどこに行くのかしら?」
 山に分け入り先を急ぐ能力者達の耳に、妙にはっきりと声が届く。声のした方向へと振り返ると、そこにはサングラスをかけた女性がいた。
「この先には何も無いわ。――少なくとも、あなた達に有益なものはね」
 女性は明るい赤茶色の髪を風になびかせ、能力者達の前に立つ。まるで、立ちはだかるかのように。
「あなたは誰ですか?私達はその先に行かなければならないんです!」
 構わず通り抜けようとする能力者達を、頑なに通そうとしない女性。業を煮やした一人が女性を突き飛ばすように退けると、女性のサングラスが衝撃で地面に落ちた。

 瞬間。
 周囲に、寒気にも似た気配が満ちる。

「……ふふ……」
 女性の笑い声が聞こえる。しかし、その声には先程と打って変わって、明確な殺意が滲んでいる。
「そう、どうしても行くと言うのね……でも、そうはいかないの」
 能力者達が思わず女性の方を振り返る。狂気じみた笑い声を洩らしながらゆらりと立つ女性の様子は、正常とは思えない精神状態が顕著に現れていた。
 尋常ではない事態に警戒する能力者達の目の前で、女性に狐の耳と尻尾が生えた。同時に左右の木陰から、辛うじて四足の獣の姿を保った、コールタール状の何かがずるりと這い出てくる。
「邪魔はさせない……あの子は、私のもの……誰にも、邪魔はさせない……!」
 不意に女性が顔を上げ、能力者達は気がつく。
 女性の右眼が、金色に輝いている事を。
 そして左眼は、腐り落ちたかのように醜い穴が残されているだけである事を……!

・・・

いつもお世話になっております。偽MSの蛍月です。
この度は、蛍月の個人企画へのご参加、ありがとうございます。

さて、前半戦です。今回の条件は以下の通りです。

成功条件:洞窟への到達
失敗条件:味方の全滅

敵:
・謎の女性
赤茶色の髪が印象的な女性です。リビングデッド化しています。
その言動は、正常さを残しているか怪しい状態です。
能力は不明ですが、狐の耳と尻尾が生えています。また、禍々しい形状のナイフを持っているようです。

・コールタールの獣×2
獣のような姿をした、コールタール状の何かです。
身体の一部を鞭のようにして攻撃したり、体の一部を飛ばしたりしてきます。
後者は特に腐食性が強く、場合によっては詠唱兵器をも腐食させてしまうようです(JC超武器封じ相当)

場所:山中の森
木々の生い茂った山中で、比較的平坦です。
道と呼べるほどではありませんが、幅6メートル程度の木々の無い部分が、僅かに蛇行しながら奥の方に続いています。
この木々の無い部分を進み続ければ、目的の洞窟に辿りつきます。

ヒント:
今回の成功条件はあくまでも「洞窟への到達」です。
女性は殺る気満々ですが、逃げても構いません。勿論、女性も相応の対応はしてきます。
また女性は自我を残しているようです。説得するなりして、穏便に戦闘を回避できないか試みても良いでしょう。
ただし、女性は狂気に侵されている気配があります。言葉が届くかどうかは、あなたの言葉と想い次第でしょう。
そして当然ですが、その場で女性と獣を倒してしまうのが一番手っ取り早い方法になります。
ただし、倒すのに時間がかかればかかるほど、洞窟の四人が追いつめられてしまう事をお忘れなく。

女性は一切の手加減をしません。どのような行動を取るにしても、全力で。

【プレイング受付】
プレイングは通常の依頼と同様、全角600文字以内とします。玉城・曜子(b76893)まで手紙にてお送りください。
〆切りは12月1日の朝8:30までとし、それまでは何度書き直しても構いません(一番最後に送信されたものを採用します)。
当然ながら、白紙プレイングは描写対象外となります(頑張りたいのはやまやまですが、どう描写して良いのか分かりません)。

それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
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ここの管理人
HN:
蛍月
性別:
男性
自己紹介:
このブログを管理する者であり、柚之葉・薫(b68352)と鬼頭・鋼誠(b70561)と眞我妻・姫香(b76235)と玉城・曜子(b76893)の背後に当たる人。大体男2人に滅多打ちにされてる。
※このブログで使用されるキャラクターイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、管理人『蛍月』が作成を依頼したものです。  イラストの使用権は管理人『蛍月』に、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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