忍者ブログ
TW2:シルバーレインのキャラに関するページ。ピンとこなかった人は今すぐ戻った方が良いかと…
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

一行を飲み込むは、闇か悪意か。
それとも――



※先に、ひとつ前の記事でリプレイをご確認ください

・・・

「……ここは」
 目を覚ました一行。まずそこが元の村でないのは明白であり、どうやら石垣のような壁に囲まれたあまり広くない空間のようだった。さしずめ――
「――井戸の、底?」
 真っ先にそれを連想したのは、先程まで井戸の傍にいたからだろう。
「……我、暗キヲ忌ミ、光明ヲ求ムル也」
 フォア・トンユエ(正しき闇の導き手・b61331)が呪言を紡ぎ、薄暗い空間に光をもたらす。空間内が明るくなると、一行以外にもそこに倒れている人影が確認できた。
「って、人!?だ、大丈夫ですか!?」
 慌てて駆け寄る嘉凪・綾乃(緋楼蘭・b65487)。他の者も、急いで正体と安否の確認を始める。
 倒れていたのは二人、やがて片方――鈴掛を着た男が目を覚ます。
「……んお?あー、何だ。人か……俺達以外にも、引きずり込まれたのがいたのか」
「大丈夫か?って、その様子だと、倒れてたっつーより寝てたみたいだが」
 鬼頭・鋼誠(鬼鋼蜘蛛の吼切・b70561)がまず一安心、といった表情を浮かべたが、助け起こされた者の顔を見た眞我妻・姫香(飯綱渡りの鬼鋏・b76235)の顔色が変わる。
「て……天狗さん!?天狗さん、ですよね!?」
 何、と自身の傍らの者の顔を覗き込む鋼誠。成程、西洋人のような、或いはそれよりもやや大きい鼻は、確かに天狗のそれに見える。鼻の大きな男は姫香の姿を確認すると、嬉しそうに笑った。
「おお、その声はあの時の嬢ちゃんか!何だ、ちょっと見ない間に大きくなったか?」
 感極まって抱きつく姫香を見ながら、安堵の表情を浮かべるイクス・イシュバーン(高校生魔剣士・b70510)。視線を移すと、渡会・綾乃(鬼鋼蜘蛛の巫女・b74204)が声をかけた者も起き上がるところだった。こちらは戦装束を纏っていて、どうやら女性らしい。
「あなた方は?」
「我々は、この子の探す天狗を探していた者だ。どうやら、運よく当人に出会えたらしい」
 怪訝そうな女性に、功刀・伊知郎(深紅の錬士・b65782)が答えると「そうですか」と警戒を解いた声が聞こえた。どうやら、彼女もこちらに害意は無いらしい。そして彼女は、姫香を見て驚いた表情を見せる。
「……まあ、あなたはもしかして……」
「え?……あ!レンさん!レンさんですか!?」
「ああ、やっぱり……!よく無事でしたね、心配していました……!」
 しっかりと抱き合う二人。素性は不明だが、こちらもまた姫香の大切な者のようであった。
「……感動の再会中のところ、悪いんだけど……」
 申し訳なさそうに口を開く神谷・恭一(高校生科学人間・b73549)。その傍らには、どこか緊張した空気を纏う河瀬・彩華(静謐の紫陽花・b73853)が控える。
「他にも、話さなきゃいけない事がある。……どうやらここは、そんなに安全な場所じゃないらしいからね」

「姫香、ね……嬢ちゃん、良い名前がもらえて良かったな」
 がはは、と笑う天狗。どうやら、彼に名前は無いらしい。
「あなた方の素性と、敵でないという事は分かりました。……それで、現在の状況なのですが」
 姫香を介し自己紹介を終えた面々は、状況把握のためにレンの言葉に耳を傾ける。
「そこのお二人……恭一さんと彩華さんは偵察したようなのでお分かりと思いますが、ここは、この奥にいる地縛霊を中心とした特殊空間です」
「その地縛霊ってのが存外に強力でな、さすがに俺とコイツだけじゃ倒せんで困ってたところだ」
 天狗が頭をかきながら説明する。
「この特殊空間、出ようと思えば割とすぐ出られるみたいなんだが……アンタらみたいに引きずり込まれるのがいるとアレだからな、どうせならすっぱり倒しちまいてえ。ちょいと、手ェ貸してくんねえか?」

「見た目は武者のカッコした鬼でな、図体がでかい割には頭も良い。得物は斬馬刀と長槍だ」
「……待て、斬馬刀“と”長槍?」
「ああ、奴さん斬馬刀を片手で振り回すぞ」
 どうやら、その鬼はとんでもない怪力の持ち主のようだ。
「ただ、何か霊的な力とかは持ってないみたいだな。攻撃も力任せなのが多いぜ」
「確か、普通に攻撃してくる以外に、武器を滅茶苦茶に振り回して周囲の者を吹きとばしたり、斬馬刀を大きく振るって衝撃波を飛ばしてきたりします。衝撃波は扇形に広がりますが、動作が大振りなので見切るのは難しくない筈です」
「後は……周りに骸骨が何体かいたな。刀持ってんのと、弓持ってんのと。どっちもそんなに強くねえが、刀持ってんのは刀に毒塗ってんし、弓持ってんのは火矢を放ってくるから放っとくと面倒だ」
 敵の情報はこんなモンだぜ、と天狗が締めくくる。
「二人じゃ厳しかったが、アンタらもいてくれるなら何とかなりそうだ」
「後顧の憂いを断つためにも、ご協力を」
 笑顔を浮かべる天狗と深く一礼するレン。姫香もまた、「皆さんお願いします」と頭を下げたのだった。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ここの管理人
HN:
蛍月
性別:
男性
自己紹介:
このブログを管理する者であり、柚之葉・薫(b68352)と鬼頭・鋼誠(b70561)と眞我妻・姫香(b76235)と玉城・曜子(b76893)の背後に当たる人。大体男2人に滅多打ちにされてる。
※このブログで使用されるキャラクターイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、管理人『蛍月』が作成を依頼したものです。  イラストの使用権は管理人『蛍月』に、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
カレンダー
12 2020/01 02
S M T W T F S
2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[01/09 嘉凪さん家の後ろの人]
[05/19 背後の人]
[05/19 朔望]
ブログ内検索
リンク(別窓展開注意)
バーコード
P R

Copyright © [ 雪蜘蛛忍法帳 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]