TW2:シルバーレインのキャラに関するページ。ピンとこなかった人は今すぐ戻った方が良いかと…
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リアルタイムイベント『マヨイガの戦い』…とうとう明日になりました。
彼らは今、何を思っているのでしょう?
彼らは今、何を思っているのでしょう?
・・・
「明日…か…」
「…カタ…」
いつもの無表情に比べ、やや険しい表情の薫。それが気になったのか、彼の兄にして相棒たる者が、何処か気遣わしげに音を立てる。
「…大丈夫だよ、アニキ…僕や、アニキの為だけじゃなく…皆を、仲間を守るために…」
「…カタタ…」
静かな薫の言葉に、肉体を失った兄が安心したように、そして励ますように微かな動きを見せる。
「…ありがとう、アニキ」
凍てつく彼の心。
戦火は、それをどう溶かすのか。
・・・
「戦い…鋼誠様の仰る通り、やはり戦いは避けて通れないのですね…」
とある部屋の中。微かに聞こえる金属音のような音を背景に、姫香は一人呟く。
「…いえ、これまで戦いを避けられたことに、感謝すべきなのですね。
私は鋏角衆。出来損ないの私は、戦うべくして生まれたのですから…」
姫香の目が、憂いを帯びたものから、決意の宿ったものに変わる。
「私が、皆さんを御守りします…たとえ、この身に変えても…」
少女の決意。
それが、自身の枷であるとは、まだ知る由もなく。
・・・
「戦争…編入して早々にこれとはまた…」
曜子は、自室で溜息をついた。
「…でも、いい機会なのかも知れない…」
妖狐のこの身は、何処に在ればいいのか。
人にあらざる己に、居場所はあるのか。
「確かめよう。私の力、私の存在、その意義を」
人と共に、仲間と共に在ること。許される限り、そこに種族の垣根は無い。
彼女は、それに気がつくのだろうか。
・・・
「…」
「お悩みのようですわね」
誰も居ない、何処かの建物の屋上。
黙って遠くを見つめる鬼面姿の鋼誠に、何者か―少女のようだ―が声をかける。
「…別に。ただ、心が晴れない。
何か引っかかるような…蟠りのようなものが、腹に溜まってる感じがする」
「…恐れているのですね」
「…何?」
少女の声に、鋼誠は鬼面の下の眉を顰める。
「最近、大切な方ができたと伺いましたわ。
此度の戦い…もし、自身が斃れたら。もし、大切な者を喪ったら」
「…」
「そのどちらも、恐ろしくて…でも、恐れ震える自身を認めたくない。
だから、恐れを認識できない。違いますの?」
「…俺は…いや、そうだな。
俺は怖い。先に斃れ、アイツを残してしまうのも。アイツを喪うのも」
一時の沈黙。少女が、静寂を破る。
「…それで良いのです」
「?」
その言葉の意味を捉えきれない鋼誠に、少女は言葉を続ける。
「自身を、他の者を喪うという事への恐怖。
それを識ってこそ、真に強くなれますわ」
「…そんなモンかね」
「ええ。そういうものですわ。
…これからは、ただ戦うための力だけでなく、護るための力も識り、身に着けていくことでしょう。
どうか、頑張ってくださいね」
「ああ。…お前も」
「はい?」
不意に向けられた言葉に、少女が尋ねる声を発する。
「お前も、死ぬなよ」
「…ふふ、ありがとうございます」
少女の消える気配。
残された彼は、その決意をあらたにする。
・・・
鋼誠君極端に長ッ!(滝汗)
ゲスト(同背後キャラ)まで使って、どンだけ鋼誠君大好きなのっていう…
いや、コイツ本当に動かしやすいです(苦笑)
…さて、明日は戦争です。
彼らは、何を得て、何を失うのでしょう。
願わくば、良き方向に転じますよう―
「明日…か…」
「…カタ…」
いつもの無表情に比べ、やや険しい表情の薫。それが気になったのか、彼の兄にして相棒たる者が、何処か気遣わしげに音を立てる。
「…大丈夫だよ、アニキ…僕や、アニキの為だけじゃなく…皆を、仲間を守るために…」
「…カタタ…」
静かな薫の言葉に、肉体を失った兄が安心したように、そして励ますように微かな動きを見せる。
「…ありがとう、アニキ」
凍てつく彼の心。
戦火は、それをどう溶かすのか。
・・・
「戦い…鋼誠様の仰る通り、やはり戦いは避けて通れないのですね…」
とある部屋の中。微かに聞こえる金属音のような音を背景に、姫香は一人呟く。
「…いえ、これまで戦いを避けられたことに、感謝すべきなのですね。
私は鋏角衆。出来損ないの私は、戦うべくして生まれたのですから…」
姫香の目が、憂いを帯びたものから、決意の宿ったものに変わる。
「私が、皆さんを御守りします…たとえ、この身に変えても…」
少女の決意。
それが、自身の枷であるとは、まだ知る由もなく。
・・・
「戦争…編入して早々にこれとはまた…」
曜子は、自室で溜息をついた。
「…でも、いい機会なのかも知れない…」
妖狐のこの身は、何処に在ればいいのか。
人にあらざる己に、居場所はあるのか。
「確かめよう。私の力、私の存在、その意義を」
人と共に、仲間と共に在ること。許される限り、そこに種族の垣根は無い。
彼女は、それに気がつくのだろうか。
・・・
「…」
「お悩みのようですわね」
誰も居ない、何処かの建物の屋上。
黙って遠くを見つめる鬼面姿の鋼誠に、何者か―少女のようだ―が声をかける。
「…別に。ただ、心が晴れない。
何か引っかかるような…蟠りのようなものが、腹に溜まってる感じがする」
「…恐れているのですね」
「…何?」
少女の声に、鋼誠は鬼面の下の眉を顰める。
「最近、大切な方ができたと伺いましたわ。
此度の戦い…もし、自身が斃れたら。もし、大切な者を喪ったら」
「…」
「そのどちらも、恐ろしくて…でも、恐れ震える自身を認めたくない。
だから、恐れを認識できない。違いますの?」
「…俺は…いや、そうだな。
俺は怖い。先に斃れ、アイツを残してしまうのも。アイツを喪うのも」
一時の沈黙。少女が、静寂を破る。
「…それで良いのです」
「?」
その言葉の意味を捉えきれない鋼誠に、少女は言葉を続ける。
「自身を、他の者を喪うという事への恐怖。
それを識ってこそ、真に強くなれますわ」
「…そんなモンかね」
「ええ。そういうものですわ。
…これからは、ただ戦うための力だけでなく、護るための力も識り、身に着けていくことでしょう。
どうか、頑張ってくださいね」
「ああ。…お前も」
「はい?」
不意に向けられた言葉に、少女が尋ねる声を発する。
「お前も、死ぬなよ」
「…ふふ、ありがとうございます」
少女の消える気配。
残された彼は、その決意をあらたにする。
・・・
鋼誠君極端に長ッ!(滝汗)
ゲスト(同背後キャラ)まで使って、どンだけ鋼誠君大好きなのっていう…
いや、コイツ本当に動かしやすいです(苦笑)
…さて、明日は戦争です。
彼らは、何を得て、何を失うのでしょう。
願わくば、良き方向に転じますよう―
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ここの管理人
HN:
蛍月
性別:
男性
自己紹介:
このブログを管理する者であり、柚之葉・薫(b68352)と鬼頭・鋼誠(b70561)と眞我妻・姫香(b76235)と玉城・曜子(b76893)の背後に当たる人。大体男2人に滅多打ちにされてる。
※このブログで使用されるキャラクターイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、管理人『蛍月』が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は管理人『蛍月』に、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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