TW2:シルバーレインのキャラに関するページ。ピンとこなかった人は今すぐ戻った方が良いかと…
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―この頃の事は、殆ど覚えていない。
覚えているのは、うちが実は凄いという事、それと―
覚えているのは、うちが実は凄いという事、それと―
・・・
事情聴取から葬儀まで、とにかく忙しい数日間だった。まるで、おもちゃ箱をひっくり返したかのよう。
何を訊かれたのかも、何を話したのかも…どんな顔で家族を送ったのかも、よく分からない。
やがて、嵐の日々は過ぎ。
何もする気にならず、学校も修練もサボり、惰性で過ごしていたある日。
「…ねえ、アニキ」
「…ん?」
「ちょっと前に言ってた、『言っとかなきゃいけない事』って?」
「…そろそろいいか」
兄は語る。
柚之葉家は、表向き武道家の家系だが、実は忍びの一派であること。
比較的重用されていた柚之葉家は、他の家から恨みを買いやすい立場であった事。
その禍根は、どういう訳か現代まで根強く残っている事。
そして。
この事件、凶刃を振るったのは―
「―正直、目星は付いてるんだ」
「じゃあ…!」
立ち上がりかけた薫を兄は手で制し、首を振る。
「目星が付いている、だけだ。証拠は無いし…俺たちじゃ勝てない」
「…」
押し黙る薫を見て、兄はどこか悲しげな表情を浮かべ―
「―それでも…行きたいよな、やっぱ。理屈じゃないよな」
いつしか兄弟の心には、氷のように冷たく、夜のように暗い炎が灯っていた。
二人の無謀な仇打ちは、結局決行されることになった。
(つづく)
事情聴取から葬儀まで、とにかく忙しい数日間だった。まるで、おもちゃ箱をひっくり返したかのよう。
何を訊かれたのかも、何を話したのかも…どんな顔で家族を送ったのかも、よく分からない。
やがて、嵐の日々は過ぎ。
何もする気にならず、学校も修練もサボり、惰性で過ごしていたある日。
「…ねえ、アニキ」
「…ん?」
「ちょっと前に言ってた、『言っとかなきゃいけない事』って?」
「…そろそろいいか」
兄は語る。
柚之葉家は、表向き武道家の家系だが、実は忍びの一派であること。
比較的重用されていた柚之葉家は、他の家から恨みを買いやすい立場であった事。
その禍根は、どういう訳か現代まで根強く残っている事。
そして。
この事件、凶刃を振るったのは―
「―正直、目星は付いてるんだ」
「じゃあ…!」
立ち上がりかけた薫を兄は手で制し、首を振る。
「目星が付いている、だけだ。証拠は無いし…俺たちじゃ勝てない」
「…」
押し黙る薫を見て、兄はどこか悲しげな表情を浮かべ―
「―それでも…行きたいよな、やっぱ。理屈じゃないよな」
いつしか兄弟の心には、氷のように冷たく、夜のように暗い炎が灯っていた。
二人の無謀な仇打ちは、結局決行されることになった。
(つづく)
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ここの管理人
HN:
蛍月
性別:
男性
自己紹介:
このブログを管理する者であり、柚之葉・薫(b68352)と鬼頭・鋼誠(b70561)と眞我妻・姫香(b76235)と玉城・曜子(b76893)の背後に当たる人。大体男2人に滅多打ちにされてる。
※このブログで使用されるキャラクターイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、管理人『蛍月』が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は管理人『蛍月』に、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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